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ハック思考

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書籍紹介

Q.エレベーターの待ち時間をどのように最小化するか?

この問いに対して、あなたはどう回答しますか?

A.エレベーターの増設
A.より高速なエレベーターへ機種変更
A.制御装置の高機能化

どれも問題を解決できそうですが、より多くの人が来たらまた同じ問題に直面します。
一時的に解決しただけで、問題を先送りにしただけです。

ハック思考の解決策は以下です。

A.エレベーターの前に鏡を置く

待ち時間を身だしなみを整える時間に変化させること。
つまり『エレベーターの待ち時間』『待ち時間』と認識させないことがハック思考です。

このように最小の努力とコストで問題解決をすることを本書では『ハック思考』と名付け、解説しています。
今回はその思考法を私なりに解説していきます!

・課題解決でクリティカルな回答をしたい
・私生活で労力とコストを掛けたくない
・最小の努力で大きな成果を上げたい
この記事を書いた人✍️

『自由気ままに』書籍紹介、仕事術など投稿してます。
最近は育児ネタも投稿してます。

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ハック思考の2ステップ

では一体、ハック思考の方法は何なのか。
そのやり方は2ステップしかありません。

1. 物事を違った角度から見つめ、他人が気付かない規則性や法則性に気付く
2. その規則性や法則性を構成するシステムのスキマに介入する

先ほどのエレベーターの問題を振り返りましょう。

  1. 待ち時間が長いから問題になっている ⇒ 待ち時間が長いと認識しているから問題になっている
  2. 待ち時間に暇つぶしの道具である鏡を設置する

他の例も紹介します。

Q.特定の商品を売りたい

  1. 選択肢に『捨て商品』を並べる
  2. 『捨て商品』との差を極端にする

人が買い物で悩むときは判断基準が曖昧な時です。
似た色・似たデザイン・似た機能性・似た金額では、どちらを買えばいいか迷います。
しかし捨て商品として明らかに高い商品を隣に並べることで、それ以外の商品を購入させるよう導くことは出来ます。
そして不思議なことに、金額に見合わなくても広告次第で高価なだけの商品も売れてしまうマジックもあります…

Q.営業実績を向上させたい

  1. 訪問先の順番を変える
  2. その訪問タイミングを見計らう

企業の製品やサービスを根底から変えることは、一営業マンの力では不可能と言っていいでしょう。
ならば訪問先の訪問タイミングを変えるのです。
闇雲に必要としない相手に営業しても、売り上げに貢献することはありません。
欲しいと思う相手が、欲しいと思うタイミングで営業を掛けましょう。

ハックできるものの見つけ方

やる気に燃える人のイラスト(男性)

よーし!
身の回りの物、ハックしまくるぜー!!

と息巻いても、step1の『物事を違った角度から見つめ、他人が気付かない規則性や法則性に気付く』に中々気付けません。

ひらめき力やアイディア力に自信がある人ならまだしも、多くの人は欲しい時に欲しい気付きは降ってきません。
そこで気付きを得るためのヒントがあります。
アサガオの例と一緒に見てみましょう。

1. 観察
2. 考察
3. 推察
4. 洞察
  1. 観察:特定の対象の事実を列挙し、変化を見つける
    アサガオの芽が出てきた
    _
  2. 考察:観察から規則性を見つけ、事象を仮定する
    花は朝に咲くもの
    _
  3. 推察:考察した仮定を他の対象に転用する
    ひまわりやチューリップも朝に咲く
    _
  4. 洞察:まだ起きていない異なる因果関係に気付く
    朝に咲くのはアサガオだけで、受粉で虫の助けがいらず自家受粉する

観察・考察・推察・洞察を繰り返すことで、モノの見方がより一層深まるでしょう。
物事を違った角度から見つめる、とはこの4ステップを踏むことです。

参考書籍紹介


数学的思考トレーニング

深沢慎太郎

思考系の書籍でオススメなのが『数学的思考トレーニング』です。
『人生のゴールはなにか』『愛とは何か』という哲学的で答えの無い問いに対して、数学的思考でアプローチする本です。
出題される問と求める解が『ハック思考』とは異なりますが、併せて読みたい本です。

まとめ

ハック思考の2ステップ
1. 物事を違った角度から見つめ、他人が気付かない規則性や法則性に気付く
2. その規則性や法則性を構成するシステムのスキマに介入する

ハックできるものの見つけ方
1.  観察:特定の対象の事実を列挙し、変化を見つける
2.  考察:観察から規則性を見つけ、事象を仮定する
3.  推察:考察した仮定を他の対象に転用する
4.  洞察:まだ起きていない異なる因果関係に気付く

いかがだったでしょうか?

最小限の力で最大限の成果を発揮する。
これがこの本のテーマであり、それを達成するためのアプローチ方法がハック思考でした。

アイディア勝負なところもあるため、一長一短では習得が難しいのは事実です。
しかし仕事でもプライベートでも、何かに行き詰まったら、まずは観察⇒考察⇒推察⇒洞察をしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人✍️

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