
夕食は和食と中華、どっちにしよう?

子供にどんな習い事をさせよう?

どの会社に転職しよう?
そもそも転職すべき?
人は1日で35,000回も判断していると言われます。
それは今日の夕食の献立から、人生の分岐点になり得る転職先の決断まで。
『人生は選択の連続』とはよく言います。
その選択で脳のリソースを大きく割きたくはありません。
出来るだけ簡単に最適解を見つけたいものです。
そこで今回は意思決定メソッドと題して、人生のあらゆる場面で使える判断の方法を3つご紹介します。
それらの方法は、複数の選択肢から定量的に判断できます。
少し複雑な計算もあるので、紙とペン、出来ればPCでExcelを準備することをオススメします。
今晩のおかずが決まってない人も、子供の習い事を考えてる人も、転職で悩んでる人も必見です!
・重大な選択を誤りたくない
・自分の判断に根拠を持ちたい
プロコン分析
「夕食は和食か中華か」「子供の進学先は私立か公立か」「転職すべきか否か」
このような二律背反の2択で悩んだ時の方針決めに有効です。
用法:方針を決めたい
手順1.テーマを決める(例:夕飯を和食にするか)
手順2.メリットとデメリットをリストアップする
手順3.各要素を5段階で評価する
手順4.メリットデメリットを総評して比較する
この例から『和食にしないべき』と判断できます。
メリットデメリットのリストアップと評価は個人の判断で構いません。
マトリクス分析
「エビチリ・麻婆豆腐・餃子」「スイミング・野球・サッカー」「金融・IT・建築」
複数の選択肢の中からベストを決める際に有効です。
用法:複数選択肢から1つを決めたい
手順1.基準のリストアップ
手順2.選択肢の基準を5段階で評価する
手順3.各基準の重みを3段階で評価する
手順4.重み×選択肢の評価を計算する
手順5.選択肢の評価を総評して比較する
この例から『習い事はスイミング』と判断できます。
基準の選定、重み、評価は個人の判断で構いません。
ヒエラルキー分析
客観性と主観性のハイブリッドです。
制度が最も高いですが、計算が複雑です。
金融・IT・建築業界のいずれかに就職するという例で1つずつ解説します。
用法:高い精度で複数選択肢から1つを決めたい
手順1.基準のリストアップ
手順2.各基準を奇数点で評価する(基準が5つなら9,7,5,3,1)
手順3.基準の重要度を計算する(各基準の評価値÷合計評価)
手順4.選択肢の各基準を奇数点で評価する
手順5.選択肢の重要度を計算する(各選択肢の評価÷合計評価)
手順6.各基準の重要度と選択肢の重要度の積の総和を求める
手順2.各基準を奇数点で評価する(基準が5つなら9,7,5,3,1)
手順5.選択肢の重要度を計算する(各選択肢の評価÷合計評価)
この例から『就職先はITが良い』と判断できます。
基準の選定、重み、評価は個人の判断で構いません。
Excelで計算式さえ書けば黄色セル部分だけ書き換えれば何度でも使えます。
マトリクス分析は『スイミング』『野球』『サッカー』と選択肢を単体で評価していますが、ヒエラルキー分析は選択肢を比較して評価している違いがあります。
参考書籍紹介
科学的な適職
鈴木祐
選択と言えば転職。
転職と言えばこの本。
科学的データを基に転職選びの徳目、悪い職場の特徴を紹介してくれます。
ちなみに給与で職場を選んではいけないそうです。
まとめ

自分で1から関数組むの
面倒くさい…
と言う方は以下のエクセルをダウンロードしてください。
今回使用した分析方法を、そのまま関数付きで載せてます。
個人の価値感やバイアスが含まれる分、偏った評価になる可能性も孕んでいることを忘れてはいけません。
オススメは複数人で議論しながら進めていくと良いでしょう。
あなたの判断がより良い選択になることを願っています。
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