子供に勉強で困って欲しくない!
そう思う親は多いと思います。
もちろん理由も単純で『お金に困らない良い企業に就職して欲しいから』でしょう。
では『良い企業』に就職するためには『良い大学』を卒業しなければならず、
『良い大学』に入学するには『良い中学・高校』を受験しなければなりません。
そうすると小学生の内から『ある程度良い成績』を修める必要があり、
それができる子供の多くは『勉強習慣』が身に付いています。
当然、勉強習慣とは小学1年生になれば勝手に身に付くものでもありません。
未就学児の過ごし方で勉強習慣は身に付きます!
今回は未就学児・低学年の勉強習慣の身に付け方についてご紹介していきます。
ポイントはご褒美にあります。
・子供に勉強習慣を身に付けたい
・勉強で困る大人になって欲しくない
未就学児で勉強習慣を身に付ける方法
『オペラント条件付け』という言葉をご存じでしょうか?
自発的もしくは道具を使った反応に対して、強化刺激を与えてその行動の生起確率を増加させること
分かりやすく説明すると『行動した直後に良いことがあれば、またやりたくなる』という心理効果です。
要はご褒美作戦です。
賛否ありますが、未就学児の子供にご褒美作戦は有効です。
良い大学行きたいから
勉強しよう
中高生なら、このように考えても何らおかしくないですよね。
ですが
小学生から良い成績取りたいから
勉強しよう
という幼稚園生がいたら、ちょっと怖いですよね。
小さい子供は論理的思考が発達してないから、ご褒美作戦で行動を導く必要があります。
イルカショーで芸をしたイルカが直後に餌(ご褒美)を貰って、次は大ジャンプできるのと同じです。
論理的思考が未発達の小さい子供に効果があります。
人が論理的思考が発達しだすのが10歳とされているので、小学校3,4年生まで有効です。
ご褒美の与え方
もちろんご褒美の与え方も重要です。
やたらめったら褒めれば良いわけでもありません。
目的として『勉強習慣』がありますので、未就学児であれば
知的行動(紐遠し、レゴブロック)をした後に褒めたりおやつを上げたりすることが有効です。
論理的思考が未発達の就学児(1年生~4年生)であれば、もう少し直接的なご褒美作戦にシフトする必要があります。
『ご褒美くじ』としてゲーム1時間や友達と遊びに行って良いなど、ご褒美にランダム性を持たせましょう。
子供にくじの内容を決めさせるのも良いですね。
もちろんくじのレベルをバラけさせる必要があります。
ギャンブ依存の要因は報酬のランダム性と言われ、それを利用します。
この手法はアルコール依存症や薬物依存症の治療にも適用実績があり、強い効果を発揮したそうです。
依存に打ち勝つ治療なので、その強力さが伺えます。
就学児:勉強後、ご褒美くじを引く
ご褒美で釣ってホントに平気なの…?
ご褒美が目的になって
勉強が手段にならない?
そう不安がる方もいるでしょう。
実際、絵を描くことが好きな子供にご褒美システムを導入すると絵ではなくご褒美が目的となって、
ご褒美システムを撤廃すると絵を描かなくなったという実験結果もあります。
じゃあご褒美作戦ダメじゃん!と判断するには早いです。
ご褒美作戦が裏目になるには3つの条件があります。
ご褒美作戦をしてはいけない条件
- 好きでやっている場合
- ご褒美が金銭的・物質的である場合
- ご褒美の内容が予告されてる場合
これを『アンダーマイニング現象』と言います。
しかし、ご褒美くじを用いた勉強へのご褒美作戦でアンダーマイニング現象は適用されません。
- 好きでやっている場合
そもそも多くの子供は勉強が好きではありません。
仮に好きであってもご褒美の内容を予告しなければ良いです。
- ご褒美が金銭的・物質的である場合
ご褒美くじに『〇〇を貰える』というくじを作らなければ良いです。
簡単な例は以下の通り
・ゲーム1時間、ゲーム2時間
・YouTube1時間、YouTube2時間
・外食に行く
・子供の行きたい所に行く
- ご褒美の内容が予告されてる場合
ご褒美くじを使えばご褒美の内容がランダムなので問題ありません。
つまりアンダーマイニング現象は勉強において発揮されず、思い切ってご褒美くじが使えるという事です。
また小学校高学年になれば目的が『ご褒美』から『自分の目標』に自然と変わるとされています。
これも論理的思考の発達でしょう。
参考書籍紹介
「やる気」を科学的に分析してわかった小学生の子が勉強にハマる方法
菊池 洋匡
学習塾経営者が書いた経験と心理学を併せた、やる気スイッチを自分で押させる1冊です。
子供に勉強習慣を身に付けさせたいなら必読です。
まとめ
就学児:勉強後、ご褒美くじを引く
いかがだったでしょうか。
今回は子供の勉強習慣にスポットを当ててみました。
子供の成長は親次第と言いますが、学習塾や学校でも勉強習慣は助長できると思います。
塾に行けば成績は上がるとは言いませんが、成績が上がるきっかけに塾は大いにあると思います。
そのきっかけ作りを塾側がどんなシステムで活用してるか。
普段の家庭の過ごし方も大事ですが、外部環境にも気を配れば良い発見があるかもしれません。
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