モンテッソーリ・メソッド
Amazon創業者ジェフ・ベゾス、Facebook創業者マーク・ザッカーバーグ、日本では藤井聡太棋士がモンテッソーリ教育を受け、その名が広く浸透したと言われています。
子供がいる親でも概要くらいは知ってる人も多いと思います。
モンテッソーリ教育の大まかな概要は以下の通りです。
- 子供の自主性を優先しましょう
- 実体験を増やしましょう
- 敏感期を大切にしましょう
『子育て 幼児期 自律』
ネットで検索して出てきたような内容ですね。
ネットで検索しても抽象的で何をすれば良いのか具体的な子育てや解説まで書いてないでしょう。
しかし今回紹介する 子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッドであれば、子供が何を思い、どう成長し、大人は何をすればいいか。
子育ての解がココにあります。
・子育てに奮闘する親
・立派な大人になって欲しい
モンテッソーリ・メソッドを受けるとどんな大人になるか
まず前提としてモンテッソーリ・メソッドを受けるとどんな大人になるのか。
最終的なゴールを提示します。
- 多様性を受け入れる
- 柔軟な発想ができる
- 問題解決能力が育つ
- 穏やかで優しい
まるで全親が『こんな風に育って欲しい』を詰め合わせた感じですね。
ではいつ、何をすれ良いのか?
そのすべては子供の敏感期にあります。
敏感期に基づいた関わり方
敏感期とは生物学用語で、生物の成長過程で「ある特定の機能」を成長させるために「特別な感性」をもつ時期です。
秩序の敏感期:2~3歳
『イヤイヤ期』と呼ばれる魔の2歳ですが、そもそもなぜ「イヤ!」と言うのでしょうか?
2歳児は言葉や環境を把握し始めますが、まだそれを理解するための知識がありません。
あなたが見知らぬ国に1人いたとしましょう。
言葉も分からない、知ってる人はいない、会話できない、物も買えない、場所も分からない…
大人でも不安になるこの状況が、2歳児には常に起きています。

あっちの椅子はいつもお父さんが座る。
こっちの椅子はお母さん。
じゃあこれが自分の?
というように常に思考と実験の繰り返しです。
椅子がズレてたら怒る。
お母さんがいつもと違うコートを着てたら泣く。
新しい靴を履かせると癇癪を起こす。
同じ手順や結果に安心します。
そして秩序の時期が十分に育てば、将来精神面で非常に落ち着きます。
それに対し大人は出来るだけ変化は避け、生活の中に規則性やルーティンを取り入れましょう。
子供の将来:メンタルが安定する
大人の対応:生活をルーティン化する
感覚の敏感期:3~6歳
この時期は特に五感が敏感と言われますが、なぜでしょう?
それは物の本質を理解しようとするからです。

これはリンゴです。
と提示されても子供からしたら

ホントにリンゴなの?
となります。
なぜならリンゴという概念を完全に理解していないからです。
実物のリンゴを見て、触って、匂いを嗅いで、シャクッという音を聞きながら食べて、始めて『それはリンゴです』と理解します。
また公園は子供にとって刺激の塊です。
- 太陽が眩しい
- 雲の形が違う
- 砂場で砂に触る
- ブランコで加速度を体感する
- 滑り台で摩擦を感じる

汚れるからやめなさい!
これは子供の学ぶ姿勢を奪う行為です。
好奇心を損なう、物事を予測できない、物事を知らない子供になります。
こういう親に限って「勉強しなさい」とか言うんですよね~
子供の将来:自ら勉強する
大人の対応:公園に連れていく
運動の敏感期:~4歳
公園で走り回るだけが運動ではありません。
手足や指先を動かすことも立派な運動です。
- 粗大運動
身体を大きく動かす粗大運動は歩く、走る、飛び跳ねるなど身体全体を使った運動です。
木登りや縁石を歩くことはバランス感覚を養います。
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また積極的に外で運動すると将来『ここぞ!』という時に力を発揮できるとされてます。
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- 微細運動
手足や指先を動かす微細運動は家事のお手伝いや工作の時間で養われます。
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『器用な子』や『運動神経が良い』とは、これら細かい身体の動かし方の積み重ねと言えるでしょう。
子供の将来:運動能力が養われる
大人の対応:家事のお手伝いをさせる
言語の敏感期:~6歳
神童と呼ばれる天才キッズでも言語の習得には6歳まで時間をかけると言われてます。
では生まれてから就学時までの言語の発達を見ていきましょう。
言語の発達は2歳ごろから爆発します。
そしてよくあるのが『そんな言葉どこで覚えたの?』です。
文法と使い所が正しいか、意味を理解せずとも試しているのです。
裏を返せば子供は自ら言葉を学ぶという事です。
そして絵本の読み聞かせは言葉を学ぶ子供に打ってつけです。
子供に話しかける、文字を読ませる、ストーリーを追う。
絵本の読み聞かせは言語を学ぶ上でこれ以上ない教育でしょう。
子供の将来:読書好きになる
大人の対応:絵本を読ませる
参考書籍紹介
科学が教える、子育て成功への道
キャシー・ハーシュ=パセック
子育ての『成功』を『健康で思慮深く、思いやりがあり、他社と関わって生きる、幸せな子供を育てること』と定義しています。
ではその定義を満たす条件は何でしょうか?
まとめ
子供の思考:思考と実験の繰り返し
子供の将来:メンタルが安定する
大人の対応:生活をルーティン化する
子供の思考:手で触れて物の本質を学ぶ
子供の将来:自ら勉強する
大人の対応:公園に連れていく
子供の思考:身体の使い方を学ぶ
子供の将来:運動能力が養われる
大人の対応:家事のお手伝いをさせる
子供の思考:周りの環境で言語を習得する
子供の将来:読書好きになる
大人の対応:絵本を読ませる
いかがだったでしょうか。
改めてモンテッソーリ・メソッドを受けた子供像を振り返りましょう。
- 多様性を受け入れる
- 柔軟な発想ができる
- 問題解決能力が育つ
- 穏やかで優しい
貴重な敏感期に何をすれば良いのか。
すべて家庭内で出来ることでした。
習い事は教育してる感もありますし、ほぼ確実に成果は出ます。
しかし上記の子供は習い事によって身に付きません。

習い事をすれば継続力が付く!

上下関係が身に付く!
逆です。
継続力があるから習い事を続けられるし、家庭で上下関係を躾けたから外でも上下関係を維持できます。
習い事でそれらが身に付いていたら、子供は誰一人習い事は辞めないし、先輩へ口答えもしません。
子供の成長とは、如何に機会や環境を親が与えられるか。
背筋が伸びる1冊でした。
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