大学生なら大人数でバカ騒ぎできるツールとして、社会人なら異性を口説くツールとして。
お酒は大人の嗜み、趣味の1つに数えられるでしょう。
では、そのお酒をどこまで理解できているか。
よく聞く あのお酒の種類や銘柄の特徴は何なのか。
お酒選びに失敗しないために、大前提として醸造酒・蒸留酒・混成酒の3種類に分けられ、各製法の代表的なお酒、分類と特徴、種類を一覧でまとめました!
※この記事はお酒の知識を深堀するためであり、異性や友人への知識アピールやマウントは好感度を下げますので、くれぐれも注意してください。
・お酒の知識を広く浅く知りたい人
・ちょっとカッコつけたい人
醸造酒
醸造酒とはブドウや穀物から、麹や微生物を活用してアルコール発酵させた手法のお酒です。
ワイン
特徴
ブドウ本来の味がワインの味に直結するお酒です。
白ワインは酸味が爽やかで、赤ワインは渋くなる。
これはブドウの味が そのまま引き継がれてる証拠です。
ちなみにワインに使用するブドウは食用のブドウではありません。
分類 | 特徴 |
スティルワイン | 赤ワイン、白ワイン、ロゼワインのように通常の製法で造らえたワイン |
スパークリングワイン | アルコール発酵の途中で発生する二酸化炭素(炭酸)をワインに溶け込ませた発泡性があるワイン |
フォーティファイド・ワイン | ワインの醸造中にアルコール度の高いブランデーやアルコールを添加したワイン |
フレーヴァード・ワイン | ワインに薬草、果実、甘味料などを加えたワイン |
種類
- ボルドーワイン:フランスのボルドー地方のワイン
- 5大シャトー:フランス、ボルドーの有名メーカー
シャトー・ラトゥール
シャトー・ラフィット・ロスチャイルド
シャトー・ムートン・ロスチャイルド
シャトー・マルゴー
シャトー・オー・ブリオン
- シャンパーニュ:フランスのシャンパーニュ地方のスパークリングワイン
- シャブリ:フランスのブルゴーニュ地方のシャブリ地区でブドウのシャルドネ種から造られたい白ワイン
- ボジョレー・ヌーヴォ:フランス、ボジョレー地区でガメ種から造るワイン。毎年新酒を11月の第3木曜日に解禁する
- ロマネ・コンティ:フランス、ブルゴーニュ地方の高級赤ワイン
- ル・パン:フランス、ボルドー地方の高級赤ワイン
- オーパス・ワン:アメリカ、ナパ地方の高級赤ワイン
ビール
特徴
日本のビールといえばキリン・アサヒ・サントリー・サッポロと4大メーカーが有名です。
ビールと発泡酒の違いは麦芽の使用比率にあります。
麦芽の使用比率が50%を超えればビール、それ未満だと発泡酒です。
また小規模で造られるクラフトビールも併せて見ていきましょう。
分類 | 特徴 |
エールビール | 喉越しがよく、ゴクゴク飲める |
ラガービール | 味わい深く飲み応えがある |
種類
- ペールエール:ホップを効かせたフレッシュな香り
- ケルシュ:琥珀色で苦みが少なくまろやかな味わい
- アルト:赤みがかった色で苦みが効いたスッキリした味わい
- スタウト:香ばしい薫とやや酸味のある濃厚な黒ビール
- ピルスナー:ホップの効いた爽快感
- ドルトムンダー:苦みが弱く度数が高い
- メルツェン:琥珀色で度数が高く、香り高く味はまろやか
- デュンケル:濃褐色で甘く香ばしい麦芽の香りがする
日本酒
特徴
日本酒の特徴は、やはり温度を変えて飲むことです。
冷酒、常温、燗酒と温度帯によって、香りや味わいが変わるところに日本酒の楽しみがあります。
醸造酒の中でも特に度数が高いことも特徴です。
分類 | 特徴 |
吟醸酒 | フルーティな香りが特徴で、冷やして飲むタイプ |
純米酒 | 米の香りや旨味が特徴で、常温や熱燗でも飲めるタイプ |
本醸造酒 | すっきりとした飲みやすさが特徴で、万能タイプ |
銘柄
・獺祭(山口県)
・十四代(山形県)
・新政(秋田県)
・久保田(新潟県)
・黒龍(福井県)
・而今(三重県)
・風の森(奈良県)
・鍋島(佐賀県)
蒸留酒
蒸留酒とは、醸造酒における原料を発酵させたものを蒸留して造りだした手法のお酒です。
ウイスキー
特徴
ウイスキーの特徴は樽熟成です。
5年、10年、20年など貯蔵することによってウイスキーの色合いが琥珀色になり、深い味わいになります。
樽自体の樽材には、ホワイトオーク、ミズナラといった材質で味わいに変化を与えています。
また、シェリーをつけた樽なども活用し、独特の風味を醸し出す技術が素晴らしいです。
種類 | 特徴 |
ジャパニーズ・ウイスキー | 多様な原酒をブレンドした特有の味わい |
スコッチ・ウイスキー | 麦芽を乾燥させる際に用いる「ピート(泥炭)」のスモーキーな香り |
アイッリッシュ・ウイスキー | 熟成期間が比較的短いため穏やかでまろやかな味わい |
アメリカン・ウイスキー | 独特の甘さ、ケンタッキー発祥のとうもろこしを主原料とした「バーボンウイスキー」が有名 |
カナディアン・ウイスキー | ブレンデッドウイスキーが主流、ライトな味わい |
銘柄
・山崎(日本)
・ザ・マッカラン(スコットランド)
・タラモアデュー(アイルランド)
・フォアローゼス(アメリカ)
・カナディアンクラブ(カナダ)
ブランデー
特徴
麦を原料とするウイスキーに比べ、ブドウを原料とするブランデーは口当たりが甘く奥深い味わいが特徴です。
そのため食前や食中のお酒というよりも、食後のお酒です。
またデザートにもあいます。
ブランデーグラス片手に、チョコレートなど甘いものと一緒に飲むと、より風味を味わえるお酒なんですね。
種類 | 特徴 |
コニャック | 雑味が少ない上品な味わいで口当たりが柔らかく、まろやかな味わい |
アルマニャック | コニャックよりもワイルドで野性味のある味わい |
カルヴァドス | 食後酒として楽しむのが主流で、チーズやシガーとの相性が良い |
銘柄
・レミーマルタン XO(コニャック)
・ドメーヌ タリケ X.O.(アルマニャック)
・ブラー グランソラージュ(カルヴァドス)
ジン
特徴
やはり、香味づけの原料の多彩さにあります。
最近では、日本でもクラフトジンといってサントリーから生産されたROKUは多彩の原料を使用しています。
カクテルを作る際はジンがあれば、100種類近くレパートリーが増えます。
種類 | 特徴 |
ドライ・ジン | 風味が控えめで飲みやすい |
ジュネヴァ | 飲み口がトロリとしているのが特徴で、甘味を楽しめる |
シュタインヘーガ | ドライジンよりも控えめな風味やアルコール控えめ |
銘柄
・ボンベイ(ドライ・ジン)
・ボルス(ジュネヴァ)
・シュリヒテ(シュタインヘーガ)
ウォッカ
特徴
味わいは、ほんのり甘みがあるので非常に飲みやすくカクテルとしても人気があります。
アルコールの風味はおだやかで、ほぼ無味無色のお酒です。
種類 | 特徴 |
スタンダードウォッカ | ウォッカトニックやソルティドッグのようなロングカクテルがおすすめ |
プレミアムウォッカ | 時間をかけて丹念に造られており、スムースな口当たりと円熟したまろやかさが特徴 |
フレーバード・ウォッカ | フルーツ・ハーブ・香辛料などを漬け込んだり、人工甘味料を加えたりすることで造られる |
銘柄
・ロシアンスタンダード(スタンダードウォッカ)
・グレイグース(プレミアムウォッカ)
・スピリタス(フレーバード・ウォッカ)
ラム
特徴
製法によって風味や味が限りなく無味無臭に近いライト・ラムとオーク樽で熟成させカラメルなどの着色料を添加し、風味の強さと甘みを感じる琥珀色のヘビー・ラムが有名です。
ライト・ラムはカクテルが主体のお酒で、通常アルコール度数は40%程度ですが、中にはアルコール度数75.5%のものもあります。
種類 | 特徴 |
ライト・ラム | 控えめな風味と味わい |
ヘビー・ラム(ダーク・ラム) | 強い香りと風味 |
ミディアム・ラム | バランスのとれた香りと味 |
銘柄
・マイヤーズ
・バカルディ
・ロン サカパ
テキーラ
特徴
ライムを口に絞りながら含み、テキーラを飲む。
最後に食塩を舐めるのが正当な飲み方とされています。
食塩が喉を守るためといわれるようですが、その効能はありません。
種類 | 特徴 |
ブランコ | 製造され瓶詰めされたもの |
ゴールド | ブランコを熟成させたもの |
レポサド | 2ヶ月から1年未満樽熟生したもの |
アニエホ | 1年から3年樽熟生したもの |
エクストラ・アニエホ | 3年以上樽熟生したもの |
銘柄
・サウザ
・カミノ
焼酎
特徴
芋、米、麦、そば、黒糖、栗などの原料が豊富であること。
さらにロック、水割り、ソーダ割りなど飲み方も選択肢が多い。
種類 | 特徴 |
単式蒸留焼酎 | 1回で常圧蒸留すると個性的な風味が生まれるタイプと 1回で気圧を低下させた減圧蒸留で飲みやすい味のタイプ |
連続式蒸留焼酎 | 無味無色に近いクセのない味 |
混和焼酎 | 焼酎の甲類と乙類を混ぜたクセが少ない味わい |
銘柄
・森伊蔵(鹿児島)
・黒木本店(宮崎)
・鳥飼酒造(熊本)
・四ツ谷醸造(大分)
混成酒
混成酒とは、製造方法として、醸造酒や蒸留酒を原料として果実や香草、スパイスなどを混ぜたり、浸出させたりして造りだしたものが混成酒(リキュール)といいます。
リキュール
特徴
リキュールの特徴は、ひとことでいえば糖分です。
味に甘みが含まれており、糖分があるのでリキュール自体、甘く飲みやすい酒類になります。
故にカクテルによく使われています。
日本で有名なリキュールといえば梅酒です。
作り方は、日本酒か焼酎などに梅と各砂糖を入れて貯蔵するとできあがります。
種類 | 特徴 |
ハーブ(香草)系リキュール | 独特な風味のものも多く、クセが強い |
果実系リキュール | カクテルに使われるお酒の中で、若い方や女性の人気が高い |
ナッツ、種子、核系リキュール | 食後酒として人気が高いが、製菓用にも欠かせない |
その他原料リキュール | モーツァルト(チョコレート)、アドヴォカート(卵黄他)、アイリッシュ・クリーム(クリームカカオ) |
銘柄
・カンパリ
・コアントロー
まとめ
いかがだったでしょうか。
下戸の人を除いて、お酒と接する機会は少なくないと思います。
いくら弱いという人でも、初対面であれば1、2杯は飲むでしょう。
そしてお酒が弱いという人ほど、今回の知識は必要となるでしょう。
どんなお酒が特に弱点なのか、どんなお酒なら少しくらい美味しく飲めるのか。
自分の弱点を知ることは、どんな分野でも必要なことです。
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