あの人、いつも結果を出すよなぁ
社内で一目置かれる存在になりたい
爆発的な生産性をあげる人や、それに憧れる人は少なくないと思います。
そんな社内の『トップ5%』とそれ以外の人たちの違いは何なのでしょうか?
そしてそれ以外の人たちが『トップ5%』に上り詰めるためには、どんな行動や習慣をすればいいのでしょうか?
今回紹介する書籍は、605社・計18000人の社員の行動をICレコーダー、定点カメラで記録し、特に社内で高い生産性をあげ活躍している『トップ5%』社員の習慣をAI分析したものです。
つまり、この本を体得すれば社内で活躍できる人財になれる。
という訳です。
・社内で一目置かれる存在になりたい
・できる人の行動や習慣を真似たい
・今以上に生産性を向上したい
『トップ5%』の定義
改めて『トップ5%』の社員はどんな人物像なのか。
本書では以下のように挙げられています。
選択にいつまでも悩んでいるのではなく、リスクを抑えながら行動の数を増やし成功に辿り着く
業種、業界、職種が違えば定義は崩れるのでは?
という意見もありますが、調査した605社の中には接点がない他業種も多くあったそうです。
その中でも成果を上げている『トップ5%』は共通の行動や習慣がありました。
異動や転職をしても本質的に結果を残せる、不朽の定義という事です。
『トップ5%』の5原則
- 目的だけを考える
『トップ5%』は常に結果や目標を掲げ、それを達成するために行動しています。
その目標をブレずに行動できる理由は、目的を明確にしているからです。
「このプレゼンをした後、クライアントに商品を購入してほしい。(目標)
だから商品のニーズ・メリットデメリット・購入後のイメージをプレゼンに取り入れよう(目的)」
- 弱みを見せる
『返報性の原理』はご存じでしょうか?
自己開示をすることで、相手から情報を得るという心理法則です。
『トップ5%』といえど、万物に通ずる知識を保有しているわけではありません。
むしろ自分の欠点を正しく認識し、それを補うための情報を他社から授かる術を持っています。
それが『返報性の原理』です。
- 挑戦を実験と捉える
『トップ5%』の行動量は一般社員より32%多いというデータが取れました。
スキルアップや知見を増やす事に積極的で『T型人材』の傾向が強いとされています。
汎用的で幅広い知識を持ちつつ、どこか専門性に特化した、複数のスキルを掛け算で足し合わせた人材です。
- 意識変革はしない
例えば仕事をして、忘れ物をした時、あなたはどう対策しますか?
「以後このようなことが無いよう、意識して気を付けます!」
この反省が許されるのは小学生までです。
意識しただけで行動が変わるから、小学生以降忘れ物はしなくなった。
なんてことは起こる訳ない事を『トップ5%』は重々承知です。
『トップ5%』は意識を変える前に、行動を起こし、環境を変えるよう働きかけます。
- 常にギャップから考える
『トップ5%』は常に目標から逆算して物事を考えています。
『今月すべき事』→『今週すべき事』→『今日すべき事』
達成すべきゴール(目標)に対してのチェックポイント(目的)も明確になるため、進捗の振り返りが楽になり手戻りが発生しづらくなります。
まとめ
・『トップ5%』の定義
選択にいつまでも悩んでいるのではなく
リスクを抑えながら行動の数を増やし成功に辿り着く
・『トップ5%』の5原則
目的だけを考える
弱みを見せる
挑戦を実験と捉える
意識変革はしない
常にギャップから考える
いかがだったでしょうか。
週一15分の内省タイムを取る、メールの返信は15分以内、相手の時間を必要以上に奪わない
といった、もっと具体的な行動や習慣も記載されていました。
行動・習慣系のビジネス本の集大成のような本なので、ビジネス書に慣れていない新卒や若手などにオススメの一冊になります。
もちろん習熟度の高い中堅以上にも、自分の行動や習慣を見直す際や、若手にトレーニングする際にも打って付けです。
コメント